Q質問内容
投稿者
hiyokosan
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中咽頭はのどや鼻の奥、食物や空気が通る約13cmの器官です。ここにがんができると「中咽頭がん」と呼ばれます。
ここで注意したいのは、中咽頭がんを含む「頭頸部がん」という分類方法です。おおざっぱに言って「首から上、脳より下」にできるがんは全て「頭頸部がん」として扱われます。たとえば鼻腔がん、舌がん、上咽頭がん、扁桃がん、喉頭がん、耳下腺がん、甲状腺がん、外耳がん、中耳がんと多彩で、お察しの通りこれを診断、治療するための診療科も、耳鼻咽喉科、口腔外科、呼吸器外科、消化器外科、眼科などが時にチームを組んで診療に当たります。また最近は、「頭頸部科」を設置する病院も増えてきました。
東京都内で実績があるところといえば、東京医科大学病院です。「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」で扱っています。
次に、国立がん研究センター中央病院が有名です。こちらでは「頭頸部外科」で扱っています。頭頚部外科長の吉本世一先生は、頭頸部がん指導医、耳鼻咽喉科指導医と2つの指導医資格をお持ちです。
次にがん研有明病院、こちらは「頭頸科」で診療をしており、中咽頭腫瘍だけでも年間50例以上の手術を行っています。
繰り返しになりますが、頭頸部は重要な器官が密集しており、さまざまな診療科が力を合わせて治療を行ってゆく分野です。
甲状腺がんの手術を耳鼻咽喉科が担当する、などという一見不思議なこともあります。
そのために、紹介先の選び方はとても重要です。かかりつけの先生とよく話し合って納得の病院を見つけて下さい。